ユリウス通日

ユリウス通日は、數年にわたる2點の日數を計算する爲に天文學等で使はれてゐます。紀元前4713年1月1日を原點とし、この日の正午からの太陽暦での日數として定義されてゐます。

なぜ紀元前4713年なのか。これは以下の周期の第1年目が重なる年であるためです。

太陽章(28年)
ある日の七曜(曜日)が同じとなる周期
太陰章(メトン周期)(19年)
ある日の月の位相(月の缺け方)が同じとなる周期
インディクション(15年)
ローマ帝國での徴税額の査定更正周期

このユリウス通日を使ふと、任意の2日の間の日數を簡單に計算することができます。また、7で割つた餘りから曜日を、60で割つた餘りから日の干支を求めることもできます。

なほ、「ユリウス通日」といふ名稱は、考案したJeseph Justus Scaligerの父の名前、Julius Caesar Scaligerからとられたものであり、ユリウス暦の名の由来となつたJulius Caesarと直接の關係はありません。

この文書について

富山いづみ <admin@nnh.to>